秩父往還と縦走路が交わる場所にある雁坂峠、標高2082m。針ノ木峠、三伏峠と共に日本三大峠の一つ。埼玉側へ10分下ると青い屋根の雁坂小屋(標高1955m)が有ります。“昔ながらの静かな山小屋”です。 スマホの方はウェブバージョンでもご覧ください。
2017年5月29日月曜日
石楠花はもう花盛りです!
お待たせいたしました。
雁坂『シャクナゲの花盛り』の始まりです。
登る途中ではミツバツツジ、スミレ、オオカメノキが。黒岩展望台付近からはイワカガミ、シャクナゲが楽しめます。また早くもギンリョウソウが少し姿を見せてくれました。
週末は東京大学演習林の皆様がおいでになり宿泊小屋は貸し切りに。それでもテントのお客様にもたくさん登っていただきました。「遠い居酒屋」の名付け親のH様ご夫妻も登ってきて、ランプのメンテナンスを。「芯はやたらと上げ下げしないで、火を消すときは吹き消すように」とアドバイスもして頂きました。有難うございました。
*この土日で宿泊棟の奥の部屋の整理が進みました。布団部屋?物置?のような扱いになっていた場所をきれいにしていただきました。用意が整いましたらここにも泊まってもらえるようにしていきます。皆さん本当にありがとうございます。
*シャクナゲの花はまだ蕾も多くしばらくは楽しんで頂けます。水も順調に来ています。
*先週5月21日に福島からおいでになった「あだたら登山学校・東北の山旅」の皆さんのHPを見つけました。雁坂小屋にとって大変に嬉しい、暖かい言葉がありました。了解をいただきましたので紹介いたします。http://adatara.blog.shinobi.jp/
*「食飲研修」:自己紹介の欄に書いてある食飲研修、5月の連休などでお客様の数が余りにも多い時は別にして、程よい加減の時にお声がけをしています。先日「他のお客さんと山の話などするのは好きなんです。でも、私お酒が飲めないんですよ。それで遠慮しているんです。」という声を頂きました。そのような方も、ぜひ夕方に寄ってみてください。声をかけてみてください。食飲研修は小学生や中学生のお客様がおいでの時もあります。アクエリアスで乾杯は無粋なのでカルピスなども上げてあります。お好きなものを持ってきていただいてもいいので。いろいろ楽しい話を聞かせてください。(204754)
2017年5月26日金曜日
2017年5月22日月曜日
雁坂の桜
22日、お昼の気温が秩父は32.5℃になったとか。午後には更に上がりそうな気配です。小屋も20℃超え。この暑さの中、桜が見ごろを迎えました。タカネザクラとかミネザクラと言う種類でしょうか。テント場周辺に数本あります。奥の右下のテン場はまさに桜の下にテントを広げる形になります。他にもイワカガミ、シャクナゲが楽しめる頃になってきました。
*目の周りをうっとうしく飛び回るブヨの季節になりました。虫よけをもって快適登山をしてください。
小屋番はハッカ油10~20滴と、水100ml、無水エタノール10mlをスプレー容器に入れて使っています。最近は虫よけだけでなく汗臭さや加齢臭の消臭目的でも頻繁に使っています。シュッ、シュッ!!。それから暑い時にシュッと吹くと、清涼感も楽しめます。ハッカ油は、プラスチックを溶かす作用があるらしく、容器はポリプロピレン (PP)やポリエチレン(PE)と表示されているものがいいようです。
*どなたか詳しい方がいましたら: 管理小屋は屋根も四方の壁も入口を除くとトタン板で囲まれています。これってまさにシールド状態。庭ならばつながるスマホも小屋の中ではだめ。ガラ系の時にはアンテナをドコモからいただき、室内へ引き込んでいましたが、スマホにはそのようなものがあるのかないのか。ちょっと探したところでは見つからず。
暖かく晴れならば扉を開けたままで外のスマホの音が聞こえますが、風雨の激しい時などはそうもいかず。何かいい方法は無いものでしょうか。常時発電機を回しているわけではないので、AC電源が必要な機器類は使えません。どなたか詳しい方、教えてください。
・・・・えええ、 5月になって原稿が10本め。フム・・・・
2017年5月20日土曜日
2017年5月18日木曜日
この花は「ヒメタケシマラン」
小屋の周辺でお客様に直接見てもらえるものを探しています。黒岩コースや突出コースで見かける花。小屋のすぐ脇にも咲きます。(ただ今年はまだ確かめていませんが。)この花は「ヒメタケシマラン」丈は10~20cmくらい。普通に歩いているとほとんど気が付かつかず通り過ぎてしまいます。よく見るとかわいい花が下がっています。まるで宇宙船のような形をしています。そして赤い実になります。それもまた楽しみです。ピントが甘いのはお許しください。小さい花で、はいつくばって写真を撮りましたが、なかなかうまく撮れませんでした。同じ仲間でタケシマランもあるそうです。
この花の名前もさいたま市のお客様に教えていただきました。
*お知らせ①:5月27日(土)は団体様のご予約があり小屋の宿泊は貸し切りとさせていただきます。ご了承ください。テント泊は普通にご利用いただけます。また、緊急で宿泊が必要な場合には対応をいたします。
*おしらせ②:連休中に「アルコール系の飲み物が充実している」とお褒めの言葉を頂く一方で、「飲めない人の事も考えて」という声も聴きました。
これまで缶コーラは上げておりましたが、「飲みかけでも蓋ができるのが欲しい」と要望もあり、今度ペットボトルのコーラ300ccを上げることになりました。疲れた時に「シュワ、シュワ!!」をどうぞ味わってください。
この花の名前もさいたま市のお客様に教えていただきました。
*お知らせ①:5月27日(土)は団体様のご予約があり小屋の宿泊は貸し切りとさせていただきます。ご了承ください。テント泊は普通にご利用いただけます。また、緊急で宿泊が必要な場合には対応をいたします。
*おしらせ②:連休中に「アルコール系の飲み物が充実している」とお褒めの言葉を頂く一方で、「飲めない人の事も考えて」という声も聴きました。
これまで缶コーラは上げておりましたが、「飲みかけでも蓋ができるのが欲しい」と要望もあり、今度ペットボトルのコーラ300ccを上げることになりました。疲れた時に「シュワ、シュワ!!」をどうぞ味わってください。
2017年5月14日日曜日
2017年5月11日木曜日
小屋まで水を呼ぶ作業
4月15日の小屋の近くのラル沢水源はまだ雪の中。①半分雪に埋まったトラロープを目安に見当をつけていく。安全ロープもかっちりと使用して事故が無いよう注意して作業を進める。雪の斜面に立つと緊張する。下を見ると怖い。②足場を固めて掘り始めると掘った雪が沢下へ転がり落ちていく。やっとドラム缶にかけてあったシートやドラム缶が出てくる。③上下二つのドラム缶を掘り出し岩と雪の間に風を送る。このまま1週間置くと雪・氷とも溶け出してくる。
この後、ブログに書いた4月22日には半ドラムにパイプをつなぐと勢いよく水が流れだし、小屋の水場まで呼んでくることができました。
ところが連休が始まる4月28日に小屋へ上がってみるとホースからは箸1本ほどの水量しか来ていません。調べてみると半ドラムより上の雪が溶けてしまい、岩もカラカラの乾燥状態でした。
今年は3月末まで余り雪がなく、3月末と4月になって降った雪が岩にしみ込むのも少なく、あわせて芽吹きの時期で周りの樹木がぐんぐん吸い上げるため早くも水枯れ状態。連休中はかろうじて下の水場に流れてくる水を皆さんに使っていただきました。
ラル沢が使えなくなる恐れがあるので、小屋から1km先の豆焼き沢のタンクを急ぎ掘り出す作業にかかる。④4月16日の偵察の時はまだすっぽり雪に埋まったタンク。⑤⑥⑦までは順調に掘り進む。
⑧取水タンクの上にはまだ1.5m以上の雪が。圧雪状態で残っていて、固く重い。作業がなかなかはかどりません。⑨それでも脇からちょろちょろと流れ出す水を何とかタンクへと導く。このまましばらく置いてさらに溶けるのを待つ。
連休で小屋にはお客様がたくさん登ってきていただき、小屋番はその分の水が足りるかとヒヤヒヤしていた。
⑩5月4日に行くと雪が溶けて掘りやすくなり岩まで掘り進む。岩と雪の間に硬く厚い氷の層が出てきた。氷が乾いている感じで固まっている。
そのまま2日間置き、6日の午後に行くと上の氷の壁を勢いよく水が流れ落ちていたので、取水タンクから貯水タンクへと導きオーバー水状態に。水が出てきた。途中凍り付いたパイプをはたいたり、ねじったりして凍り付いた場所を動かし、氷を溶けやすくする。そしてタンクからの圧力で押す。初めのバルブから「プシュー」という音に続いて水が流れ出す。この瞬間の様子はいつ経験しても感動する。バルブの開け閉めを繰り返し、空気を抜いて小屋まで水を呼ぶことができた。小屋上のタンクへ溜まる音を確認して一安。この夜のビールはうまかった。
ところが朝になってまた止まってしまった。途中のバルブを開いてみると、低い位置のバルブからは水が流れるが高い位置の物は空気の音がする。水元から水が押してこないためパイプの中が真空状態になっていた。そこへ空気が吸い込まれていく。タンクまで行ってみると、夜中の冷え込みで凍り付き1滴も流れていない状態。
元に水がないことにはどうにもならず、待つしかない。真空状態だったパイプの中に空気を入れてしまったので、またもとからバルブの開け閉めをして、空気を抜きながら水を呼んでくることになる。それまでは下の水場を使っていただきます。雨が降り、気温も高かくなったので、明日小屋へ上がった時には大丈夫だと思います。
*流れてくれば何という事もない水。ジャー、ジャーかけ流し状態なのでありがたみも薄れますが、水が来るまではこんな作業をしています。
*この続きは13日にはブログでおしらせします。うまそうに水を飲む小屋番の姿を見ていただけるといいのですが。自然が相手と言うのは思い通りにならないことだらけですので。どうなりますか。
*小屋脇にあるシャクナゲの様子もお知らせいたします。
*5日のブログに載せた花の名前をさいたま市にお住まいのお客様から教えていただきました。もう一度スマホでなくカメラでしっかり写してお知らせします。おたのしみに。
この後、ブログに書いた4月22日には半ドラムにパイプをつなぐと勢いよく水が流れだし、小屋の水場まで呼んでくることができました。
ところが連休が始まる4月28日に小屋へ上がってみるとホースからは箸1本ほどの水量しか来ていません。調べてみると半ドラムより上の雪が溶けてしまい、岩もカラカラの乾燥状態でした。
今年は3月末まで余り雪がなく、3月末と4月になって降った雪が岩にしみ込むのも少なく、あわせて芽吹きの時期で周りの樹木がぐんぐん吸い上げるため早くも水枯れ状態。連休中はかろうじて下の水場に流れてくる水を皆さんに使っていただきました。
ラル沢が使えなくなる恐れがあるので、小屋から1km先の豆焼き沢のタンクを急ぎ掘り出す作業にかかる。④4月16日の偵察の時はまだすっぽり雪に埋まったタンク。⑤⑥⑦までは順調に掘り進む。
⑧取水タンクの上にはまだ1.5m以上の雪が。圧雪状態で残っていて、固く重い。作業がなかなかはかどりません。⑨それでも脇からちょろちょろと流れ出す水を何とかタンクへと導く。このまましばらく置いてさらに溶けるのを待つ。
連休で小屋にはお客様がたくさん登ってきていただき、小屋番はその分の水が足りるかとヒヤヒヤしていた。
⑩5月4日に行くと雪が溶けて掘りやすくなり岩まで掘り進む。岩と雪の間に硬く厚い氷の層が出てきた。氷が乾いている感じで固まっている。
そのまま2日間置き、6日の午後に行くと上の氷の壁を勢いよく水が流れ落ちていたので、取水タンクから貯水タンクへと導きオーバー水状態に。水が出てきた。途中凍り付いたパイプをはたいたり、ねじったりして凍り付いた場所を動かし、氷を溶けやすくする。そしてタンクからの圧力で押す。初めのバルブから「プシュー」という音に続いて水が流れ出す。この瞬間の様子はいつ経験しても感動する。バルブの開け閉めを繰り返し、空気を抜いて小屋まで水を呼ぶことができた。小屋上のタンクへ溜まる音を確認して一安。この夜のビールはうまかった。
ところが朝になってまた止まってしまった。途中のバルブを開いてみると、低い位置のバルブからは水が流れるが高い位置の物は空気の音がする。水元から水が押してこないためパイプの中が真空状態になっていた。そこへ空気が吸い込まれていく。タンクまで行ってみると、夜中の冷え込みで凍り付き1滴も流れていない状態。
元に水がないことにはどうにもならず、待つしかない。真空状態だったパイプの中に空気を入れてしまったので、またもとからバルブの開け閉めをして、空気を抜きながら水を呼んでくることになる。それまでは下の水場を使っていただきます。雨が降り、気温も高かくなったので、明日小屋へ上がった時には大丈夫だと思います。
*流れてくれば何という事もない水。ジャー、ジャーかけ流し状態なのでありがたみも薄れますが、水が来るまではこんな作業をしています。
*この続きは13日にはブログでおしらせします。うまそうに水を飲む小屋番の姿を見ていただけるといいのですが。自然が相手と言うのは思い通りにならないことだらけですので。どうなりますか。
*小屋脇にあるシャクナゲの様子もお知らせいたします。
*5日のブログに載せた花の名前をさいたま市にお住まいのお客様から教えていただきました。もう一度スマホでなくカメラでしっかり写してお知らせします。おたのしみに。