2017年10月27日金曜日

雁坂小屋の歴史


雁坂小屋は営林署の巡視小屋として昭和7年(1932年)に建てられました。


*その後昭和25年(1950年)に崩壊寸前の建物を初代の山中清次郎が請け負い、山小屋として修繕をしました。
 資材の原木は付近の原生林から調達し、木挽き職人が用材用に挽きました。


*昭和28年(1953年)に県より管理委託を受け、主に2代目将市が小屋に入り管理人の仕事に就きました。
 当時の小屋は中央に土間が走り左右に寝床があるだけの簡素なものでした。

*昭和42年(1967年)になると第22回埼玉国体の山岳競技宿舎として新たにベット式の小屋に建て替えられました。
 この用材も付近から集めました。トイレを過ぎたあたりに設置した製材機で用材をつくりました。
 いまでも丸太を切り出した当時の切り株が小屋周辺やテント場に残っています。

*小屋はその後一部増築し現在に至ります。
*現在は3代目の五郎が平成23年(2011年)より管理にあたっています。












*2000年7月にそれまでの秩父多摩国立公園の名称に甲斐が加わり〝秩父多摩甲斐国立公園”に変わりました。
小屋の看板にも「甲斐」の文字が加わりました。






歴史のおまけの話題
突出コースの「水の本」にある石仏。台座には安永6年(1777年)…江戸中期…の年号が刻んであります。この道を通る人々を昔から見守ってきました。
秩父から甲府へ背負われて繭が運ばれました。
この道が昔から武蔵と甲斐を結ぶ重要な道だった事は間違いありません。