2014年6月24日火曜日

便所国道その2

 まだ食事の住んでいない方は、どうぞ先に食事を済ませてからお読みください。
先週の土曜日(6月21日付)に京都の新聞に載った記事です。
 
 外国人観光客が増える中、京都市内の公衆トイレの和式便器がトラブルの種に。使い方が分からず、便器の前後を間違えたとみられる見慣れぬ汚れに、周辺の住民や清掃業者が困惑。市は案内板で注意を呼び掛けている。 と言うものです。 http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140621000061

 これ、実は雁坂にもある事なのです。
 雁坂のトイレは “昔ながら” のトイレです。それで、少しでも快適にお使いいただけるように、トイレ掃除は特に気を使っています。お客様が出発し寝具などを干した後にトイレ掃除に取り掛かります。白い便器がよごれているところを、重点的にこすります
「あ、今日はきれいに使ってもらった。よかった。」とか「腹具合が悪かったのかな?テントで冷えたのかな」など、ブツを見ながらいろいろ考え、ごしごし、四つの個室を掃除します。
 正直、楽しい仕事ではありませんが、山小屋にとって水と同じでトイレも欠くことのできない設備。日頃からきれいにしておくことで、お客様にもきれいに使っていただけます。 

 ところが、どうしたらこういう汚れ方になるのかと悩むような事がたまに有ります。それで今は小さな紙に「こちらが前です」と書いて張っています。 

 京都の場合は英語、ハングル、中国語で、「備え付けの紙を流す」「便器に接触しない」などの注意と、中腰の姿勢で用を足す絵が張って有るのだそうですが。
 先日、セイちゃんが小学校からトイレの使い方の掲示物をコピーしてもらい小屋にあげました。でも、絵まではどうもなあ・・・・とまだ張ってはありません。雁坂のトイレに入って、「こちらが前です」の紙を見て、なんだこれは?と思われた方もおいでになるでしょうが、このような事情があるのです。
 
 雁坂小屋のトイレは、汚物の処理にEM菌を使っています。EM菌を使うことで汚物の量を少なくし、また臭いも軽減しています。そのために殺虫剤が使えません。これからの時期は小ばえが発生しやすくなります。ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、ご理解をお願いします。
*皆様にお願いしている『トイレの協力金』でEM菌を購入しています。
*トイレに入る際はブツ以外の落とし物にご注意を。しっかりポケットのチャックを締める。余分な物は持ち込まない。などなど。