2017年4月11日火曜日

100日目に

今日は桜雨になりました。「また上は雪かなあ」と空を見上げています。あいにくのお天気でしたが、この土日にオーナーが偵察に上がりました。写真とレポートは一緒に上がったaimin様、kerolina様に送っていただきました。ありがとうございました。雪かきや小屋を開けて掃除をし、水場の半ドラムの設置など行いました。
 8日(土)、あせみ峠辺りから雪・氷が出始め、雪があるところはまだ歩きやすいが、堅い氷はアイゼンも効きにくく、土と雪の残りに足をかけつつ進む状態。行きはトレースなしのラッセル状態だった登山道も、9日(日)の帰りにはかなりの勢いで溶けていた。ただし全てが溶けたわけではなく、氷の上に先日の大雪が積もり、その大雪部分が溶けて出来た氷の部分が、堅い氷が嫌らしく残ってます。雪の深いところは残り400mの道標から小屋までの間。ここは帰るときにも膝くらいまで踏み抜きするほどの積雪量でした。橋は1か所だけ氷が残っていましたが、基本的に普通に歩けます。小屋前は積っているところで30cmくらい。
突出方面、峠方面は相変わらずのノー、トレース。トイレへの道が凍っていて滑らないようドキドキ。分厚くはないので多分1週間で溶けると思います。朝6時の気温6度。温かいです。夜も暖かく雪が解けて落ちる音が続いていました。結構雨が降ったからか、雪はぐんぐん溶け、問題は残る堅い氷がいつ溶けるかです。
 
後藤さんの事故が起こって今日でちょうど100日になりました。今日は桜を惜しむかのような雨の一日でした。
 水を呼ぶ手はずを考え、荷揚げの品物を考え、あれこれ小屋あけに向けて心がはやっています。時間の経過とともに忘れかけ、落ち付きはじめていました。と、思いこんでいました。でも100日という区切りを迎え、ひょっこりと現れるあの笑顔がもう見られない事に気づき涙が流れてしまいました。どうしようもない寂しさです。
 今年はとにかく安全第一を心がけていきます。一つの事にどんなに時間がかかってもいい。安全に事故のない年にしなければ。そしてあの笑顔に負けない、今年の雁坂小屋にしていきたいと思う。みなさん、よろしくお願いいたします。
**今年度は4月29日(土)より営業を始めます。(22日はまだ未定)
*登山・宿泊を予定の方は必ず連絡をお願いいたします。(0494-55-0456山中まで)