2014年5月26日月曜日

雁坂花だより5.25


  24日(土)の明け方の気温3℃。25日(日)の気温・・・・なんと12℃。いくつかある温度計を何度も見直してしまいました。これって雁坂だけですか?
 先週、日当たりのいいところが色付いていたシャクナゲは約束通り咲き始めました。膨らんできたつぼみも目立つようになってきました。・・・・でも慌てる必要はありません。小屋脇のシャクナゲも含めて、まだまだこれから咲く準備をしている株もあります。 今度の土日や6月に入っても楽しむ事は出来ると思われます。
 テント場の桜は今度の土日がお勧め。さくらの楽しめるスペースは数か所あります。
 今週は、連休の時と今回と今月2度も来て頂いたお客様が3組も。ブログを見てドラム缶と先週のタンクを見に来たお客様も。皮の登山靴の話、小屋の歴史の話し、登山道の看板の話、・・・・他にもいろいろなお話しができてうれしい事だらけです。
 やっと豆焼き沢のタンクから水を呼んでくる事が出来ました。これでしばらくは安定した水量で小屋の脇に出ています。(下の流しまで足を運んで頂きまして、ご迷惑をおかけしました。)

  呼んでくる・・・・元の水量とパイプに入った空気と高低差を見ながら、バルブを開け閉めして途中の空気を抜き、それぞれのご機嫌をうかがいます。山道にそって1kmもの間を水に来てもらうのです。流れてくるというより、何度も呼んで、やっと、やっと小屋まで水が来てもらえる感があります。

2014年5月18日日曜日

雁坂花だより5,18

 新緑はあせみ峠を過ぎて、境界尾根辺りまで進んできました。と書いても『黒岩コース』を歩かない人には伝わらないので、標高で1700m付近まで緑が上がってきました。登山口辺りから頂上にかけて緑の色合いの変化が素敵です。
「今年のシャクナゲは?」とこの季節になると聞かれます。17・18日の黒岩コースの様子です。日当たりのいい場所にあるのが少し色付いてきました。でもほとんどのつぼみは右の写真くらい。今度の土日に早めの花が咲くかな?すべての株が一斉に咲くわけではないので、今月最後の土日や6月初めでも楽しめると思います。また、24・25日の様子は26日にお伝えします。
 この季節は足元にも注目。雪解けとともに、雪の周りにバイカオウレンをたくさん見ることができました。水パイプの脇にも咲いています。あまりの小ささに見落としがちですが、この季節だけの晴れ姿です。

 下ばかり見ていると首が疲れるので上を見上げると桜が。小屋の脇にも桜はあるのですが、つぼみはまだまだ固い様子。と言う事はまだ雁坂では花見の宴ができるというわけです。テント場と小屋との間辺りにあります。
写真は黒岩コースの途中で見かけました。
 平野部が25℃位になった時、上でも15℃ほどになり動くと汗ばむ陽気に。夜から明け方は-2℃まで下がりました。
 最後にクイズ。今回は豆焼き沢の水源から水を引くために登りました。登山道の場所から見上げると沢筋一面にまだ雪が残っていました。この中に受水タンクが少し見えています。さあ、どこでしょう?(11月26日の小屋閉めの写真も見るとタンクの場所が分かります)

 と、ここまで書いて気が付きました。今回も小屋には上がったものの、峠に行きそびれました。そういうわけで峠の写真は4月末の物です。次回は峠に行くぞ。

 追:『今回は雁坂峠制覇です』と言うお客様、古礼山の巻道ではなくて直登コースをお勧めしましたが、いかがでした?眺めは堪能できましたか。今回のようなお天気なら苦しんで登っても損はなかったと思いますが。

2014年5月12日月曜日

水場・トイレ使用料のご協力を

 
  今年度より、小屋泊り・テント泊以外のお客様が、水場とトイレをご利用の場合は、お一人50円以上の利用料のお支払をお願いすることにしました。


この料金箱は5月17日に
デビューする予定です
*トイレ・水場に料金箱を設けました。そこへ50円以上を入れてください。
*管理者不在の場合は、宿泊棟内の料金箱に入れて頂いてもかまいません。 


 これまで雁坂小屋では、水場とトイレはいつでも、どなたにも無料で提供しておりました。その中で宿泊とは別に、縦走の途中で立ち寄られて、トイレと水だけを使われるお客さまも多くいらっしゃいました。
 トイレも水も日ごろから維持管理を行っております。また、限られた条件の中で少しでも快適に使っていただけるようにと、トイレ掃除も努力をし経費もかけております。
 皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

追:4日に発生した「飛竜山経由で雲取山へ行く」とメモを残したまま行方不明になっていた遭難は、無事に下山し保護されました。ただ、別に2名の方がいまだに行方不明のようです。


2014年5月9日金曜日

冬の贈り物

 昨年11月30日の記事で紹介しました、管理棟の台所にある飲料水用ドラム缶。写真の通り全体がカチン、コチンに。
 初めはあまりに固く、モリさんが手オノでたたいて砕きながら使いました。もちろん底の方向にも膨らんでいます。
 じっくりと雁坂の冬を過ごした水は見事に透明氷に。
小屋開け作業で疲れた体にウイスキーと一緒になって吸収されました。

 今年は幸いな事に小屋開けから水がよんでこられたので、ドラム缶の氷はお酒と一緒に活躍してくれました。おいしかったのは言うまでもない。

2014年5月6日火曜日

連休後半

 「秩父山系で遭難?」とニュースが流れ、大変に心配です。これを読んでいるお客様は当然無事に戻られたということでまずは安心です。大変にお疲れさまでした。6日、霧の中を小屋から降りてきました。
 大型連休の後半、特に5月3日、4日は天候にも恵まれ、大変多くのお客様においで頂きまして有難うございました。
 その中で、テント泊のお客様には十分なスペースが確保できず、ご迷惑をおかけしました。特に長い時間を歩き、疲れて遅く到着された方に、雪上や管理小屋の脇など条件の悪い場所に張っていただくことになりました。それが心苦しいです。今後に向けて役所とも相談・お願いをし、テント場を少しでも広げられるように努力をいたします。
 大勢のお客様で、ゆっくりお話しする事もできませんでしたが、雁坂小屋・雁坂峠・奥秩父の印象はどうでしたでしょうか。
・受付で、今日はどちらからとお聞きすると『鴨沢です。明日は増富温泉まで行きます』と言う、まるで天狗のようなお兄さん。
・お隣の甲武信小屋までお使いをお願いし、雁坂に2泊して頂いたお嬢様。有難うございました。また街でもお目に掛かるかもしれないですね。
・『雪やコース情報を得るので、ブログを2回も3回も開いて読みました』と、うれしい事を言ってくれるステキなお二人のお姉さん。今度は一緒にお酒も・・・・。
・カモシカのような足の仙台からのお客様。この時期はいつも奥秩父とか。またおいで下さい。
・16歳の息子さんとお父さん。小屋の脇ですみませんでした。素敵な親子の姿でうらやましいです。
・『日本酒有りますか。とりあえず2パックください。』と言うお二人。とりあえずと言うだけあって、その後も追加注文していただき有難うございました。
・『丹沢ではテントが張れないので、この時期は秩父に来るんです』と神奈川からのお兄さん。なるほどそういう事情もあるのか。
・小屋に着いたお客様のテント場の案内を買って出てくれた、常連のF様。助かりました。
・『軽アイゼンとゲーターを忘れたけど、歩けますかね』と悩む青年。おじさんはゲーターがスパッツの事だと初めて理解した瞬間。
・オーナーの家のある川又から、突出コースを登ってくれた皆さん。そのパワーに驚き、踏み跡を付けて下さった事に心から感謝します。
・雨の5日、10時前に到着し『今日は残ったアルコールの整理です』とテント泊のお二人。そういう山の楽しみ方もいいですね。
・連休最後のお客様はMr,ポストマン。「交通事故には気を付けてね」とセイちゃんからの伝言です。

*前回の『小屋開き』へのアクセス数が数日で130件にもなり、小屋でも「ブログを読んできました」と言う声をたくさん頂きました。本当にありがとうございます。