2016年9月19日月曜日

秋の長雨、それにしても降りすぎでしょう


雨でも食飲研修はやってしまった
よく降る。山の日の頃からずっと雨の日が多い。普段は水が流れない山肌からも流れ出てきて、噴き出す水の勢いは強く、道を突き崩してしまう。雨が降らずに水が枯れるのも困るが、今の状態は降りすぎ。雨が降ればお客様の予約はキャンセル。外の作業もできない。雨が止むのを待つ。お客様の熊鈴の音を待つ。ただ待っているのも疲れる。これを「ひま疲れ」と言うのだと教わった。
やっと晴れた土曜。朝から寝具を広げて干した。すると庭では夏の間楽しませてくれたヤナギランの種が風にのって飛んでいる。茎が揺れるたびに綿毛が舞い上がっていた。峠から霧が降りてくると小屋番は寝具を慌ててしまい、ヤナギランの綿毛は湿り気を帯びて塊になってしまった。
その後はまた雨降り。夜は食飲研修。今回のテーマは、山で泊まる時。小屋泊り、テント、ツェルト、ウルトラライト登山…何をどうそろえたら…なんて話だったような…気がする。たぶん。お客様の差し入れの日本酒やワイン。数か月前に預かっていたマイボトルのプチプチを開いてみると手作りのボトル札。Kさん、これいいですね。こういうの大好きです。楽しい発見。プチプチ開けただけで、蓋は手をつけていませんよ。
モルタルの袋を背負ってきた職人さんは土間で作業。コテ裁きもなかなか様子がいい。今回は実験。もう少し沢山の分量を運び上げておき、一気に全体を塗った方が良いだろうと言うことに。今後の作業に続く。
様子がいい職人さんの手さばき
19日は敬老の日。ご飯は何にするか?食材の残りは?とか考える必要もなく、イタリアシェフのお任せ料理が出てくる幸せ。さらに63歳の小屋番がただいま四十肩。お馴染みのお客様が鍼治療をしてくれた。調子いい。寝具をたたむのもスムーズにいった。皆さん本当にありがとう。が、よかったのはここまで。雨の中、黒岩コースを降りる。道はぐちゃぐちゃ、どろどろ。何メートルも路肩が崩れ落ち、こねくり回した泥の斜面になっている。それが数か所。滑ってずり落ちる。這い上がろうと足をかけてもそこからまた滑る。登山口で迎えの車に乗る時、尻の下に敷いた新聞が泥と雨とですぐににじんでしまった。にじむ新聞紙に老後の姿を見た気がする敬老の日。さて、道はこの後どうしたものか。あれこれ考えくたびれていたところに、日曜に立ち寄ってくれた福島のお客様からのメッセージがあり、ありがたかった。気持ちが元気になる。
*朝方の気温は晴れると13度。曇りで15~16℃。日中も風が出ると寒く感じます。明るくなるのは5時過ぎ。日の出が5時半ころ。夕暮れはますます早くなっています。明るいうちに小屋へ着くように計画しておいでください。小屋の周りでは落葉が始まり、道に積もり始めます。斜面の落ち葉は滑りますよ。
*先週の怪:9月12日にブログへのアクセス数が急上昇。日頃の数倍の数。何事?と調べると2015年3月6日「豆焼き沢の鍾乳洞」へのアクセス。埼玉県が調査のための予算を組んだとかいう新聞記事の影響かと思いますが、びっくりしました。この後3日ほど続きました。