2015年4月10日金曜日

雁坂小屋のオートロック

宿泊小屋の外には
まだこれだけの雪が
管理小屋の入口
先週は雪の残る小屋でも12℃になる程のポカポカ陽気。今週は冬に逆戻り。たいした雪にはならなかったと思いますが。
 ところで、小屋に管理人が上っていない間、開放部分を除いてカギをかけてあります。 小屋を降りるときに、清掃、整理整頓、火の元の確認と合わせ、戸締り・カギ締めが大変な作業となります。11月末の小屋締めでは、全ての部分を締め、年末の営業は必要な場所だけを開け締めしてすませました。
 宿泊小屋の入口にはカギをかけていません。カギが元々付いていないのです。いつでも入って使っていただけるようになっています。 
 ブログにも書きましたが、3月の中頃から小屋に上がったお客様より宿泊小屋の入口が開かないと何度かご連絡をいただきました。先日上がって理由がわかりました。何と内側からロックされていました。自動的にカギがかかっていました。まさにオートロックです。原因は粉雪。隙間から入った粉雪が敷居やその元に降り積もります。粉雪の間は何も悪さをしません。ところが暖かくなって積もった雪が溶けるようになります。夜にそれが凍ります。合間に粉雪が吹き込こみ、また積もります。溶けて凍る。これの繰り返し。そうして敷居のレールの所、戸袋の部分に氷の塊が出来ます。それが突っ支い棒になって、戸そのものが動かなくなってしまうのです。小屋の外側の雪をどけただけでは開かないわけです。先日の好天の時には氷も溶け開ける事が出来ました。小屋の中の雪かきもしたし、もう大丈夫かと思います。雁坂小屋のオートロックは春の訪れなのかもしれません。
もしまた入口が開かない時は左側の写真の黄丸印の雨戸とガラス戸を開け、そこから入ってください。あくまでも非常時ですが。
 大変だったのは管理小屋。同じように突っ支い棒状態。おまけにガッチリした南京錠付き。更にこちらは戸車ではなく滑らせる形。溶けた水分が戸の下の木材部分にしみこみ、より強固に凍りついていて参った。前回の管理小屋入口が開いている写真は大仕事の後、やっと撮影したものです。