2015年11月16日月曜日

停滞、ここは2000m近い山の中

雲海の中に頭を出す両神山と
向こうに尾瀬や日光の山(13日)
 金曜にあがってまもなく「明日の予約は全てキャンセルになった」との知らせ。仕方が無い。雨の天気予報には勝てない。雲海に浮かぶ山々を一人で楽しむ。他に人影なし。静か。先週の「雁坂で逢いましょう」のメモリアルポールの修理にとりかかる。乾かないうちに立てたせいでペンキが涙を流してしまった。修正し、じっくり乾かしてまた立てることにする。後で気がついたつづり間違いやテント泊で参加したお客様の分もこんど書き加えます。
 その時のヤマレコがアップされました。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-762003.html
庭先で谷川岳も
 夜中から降り出し、土曜の朝には激しい横殴りの雨。気温3~4度。水晶谷から吹き上げてくるのが頬に当たると実に痛い。雨具着て外仕事をしようという思いも、ゴム引き軍手が濡れて指先の感覚が無くなると“意欲”が強風に吹き飛ばされてしまう。停滞。小屋番が停滞というのはあるのか分からないが仕事にならない。午後からは風が更に強くなる。管理小屋のランプや干してあるタオルも吹き込む風でゆれる。そのうちに風音に負けない大音響。気がつくと発電機小屋の扉が吹き飛ばされていた。おいおい、小屋締め前にこれ以上仕事を増やすなよ・・・の気分。1週間前の、多くの人が作り出した暖かさやにぎやかさが懐かしい。しみじみと思いだす。人影は無し。誰も通りかからない。先週の土曜とは対象的。風の吹きぬける音と冷たさが支配する土曜日の雁坂。雁坂小屋は2000m近い山の中だということを痛感。こんな時はいつもの研修も無し。夜中に風が収まり雨だけ激しく降る。湯たんぽを蹴っ飛ばして寝ていた日曜朝の気温はなんと9度。何度か温度計を見直したが間違いなく9~10度あたり。9月末から10月の暖かさ。フリースが暑い。おかしな土日だった。
 今週末はいいお天気でにぎやかに今年の営業を終わりたい。そう強く思いながら小屋からおりてきたが、途中で鹿と猿にであっただけで人には会わなかった。おかしな天気の土日だった。
*年末の営業:12月31日宿泊分のみで小屋をあけます。テントも含めて宿泊を考えているお客様は必ずご予約をお願いいたします。
*埼玉県警 山岳救助隊ニュースが更新されました。ご覧ください。
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/d0010/kurashi/documents/2015akigou.pdf
川崎・黒霧島様の黄サンダル確かにお預かりしました。