2015年12月29日火曜日

今年もお世話になりました

今年も残りわずかとなりました。
このブログも帰省先でご覧になったり、掃除の真っ最中だったり、年越し登山の準備中だったりかと思います。
 1年を振り返ると、年明けから雪の道を登っていただき、小屋を開けてからも春、夏、秋から冬までと、多くのお客様に雁坂へおいでいただきました。お客様に笑顔を見せてもらい、支援をしていただき、小屋も小屋番も少しずつ成長・変化して過ごしてきた感じがしています。本当にありがとうございました。
 「暖冬」と言われ例年に比べて雪の少ない状態が続いています。先日の雪は地蔵岩あたりから上を白く染めたようですが、笠取小屋さんのページを拝見すると雁峠も雪の無い写真が載っていました。甲武信小屋の北爪さんのページでも冷え込んでいるようですが雪は少ない様子です。いずれにしても装備は万全で望んでください。
 また来年もよろしくお願いいたします。どうぞよい年をお迎えください。   (80988)

2015年12月24日木曜日

冬至も過ぎて

 冬至を過ぎました。クリスマス、年末と忙しくなり、大晦日の小屋開けも近づいてきました。気になるのはお天気。今年は暖かい冬と言われていますが、先日までは小屋周辺の雪はすっかり消えていました。
 お隣、「甲武信小屋」の先週のブログを拝見しても雪は少ない様子です。ただ冷え込みはあるので、23日夕方からの雨が上では雪になっていることが考えられます。日中も冷え込んでくるとほとんど溶けないままかと思われます。溶けた部分がまた凍ってしまうのでアイゼンは必要です。みとみからの渡渉地点や雪の付いた丸太、岩場など、くれぐれも気をつけて歩いてくださいませ。
大晦日に宿泊を計画されている方は電話でご連絡をお願いいたします。 
 小屋へ上がっている時の写真を整理していたら、日の出の位置が動いているのがよく分かるので貼り付けてみました。夏至の頃の日の出の写真は見つかりませんでした。
 これから徐々に昼間の時間が延びていくのだと思うと、気持ちが少しはずみます。とは言っても日の入りの時刻は遅くなるものの、日の出の時刻は早くはならず。年明けまでまだ遅くなっていくようですが。これから徐々に日の出の場所が唐松尾山から雲取山、和名倉山方向へ移っていきます。
*今後も小屋や峠周辺の情報が入りましたらお知らせいたします。
*おかげさまで、ペイジビューが80000を越えました。今年の初めに「36000を越えました」と書いているので、この間の数字の伸び、本当に嬉しく皆様のおかげです。ありがとうございます。・・・関係者が開いた分も相当含まれているかもしれませんが、でも素直に嬉しいことです。

*それにしても、いまだに写真の貼り付けには苦労をしてしまいます。何でだかわからないでやっているのは山にいるよりもくたびれる。あーぁ。

2015年12月13日日曜日

皆様のおかげで


小屋は休業中でも、お客様が訪れていただき様子を知らせていただきました。この前に降った雪は、その後の季節はずれの暖かさで小屋の周りや峠はほとんど消えたようです。ただ峠から小屋への道や水場への道はまだ残っていたり、溶けた雪が再び凍るなどするのでアイゼンあったほうが安全です。また水場までの道に倒木も出たようです。歩きにくいと思いますがよけて通ってください。水源の水は今週末も出ています。小屋締めの頃は雲取山からの日の出でしたが最近は唐松尾山のてっぺんからの日の出です。namifuji様 kerolina様 ありがとうございました。
 山梨市役所商工観光課の方から登山道についてのメールを頂きました。7月1日に紹介したみとみからの登山道の整備。あの後、雨の影響で一部崩れはじめていましたが12月9日に再び改修工事をしていただきました。現場まで鉄筋や鉄パイプを持ち上げての改修工事です。またその先の倒木も処理していただき、これでザックを引っ掛けながら下をくぐらなくても通れるようなりました。あの倒木の太い丸太、切るのにさぞ大変だった事とおもいます。ありがとうございます。今後とも、登山に関わる多くの皆様と協力して、登山者の安全登山に努めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。とのメッセージも頂きました。埼玉と山梨の行政区域を越えて、このように力を合わせていただける。現場に携わるものとして本当にありがたい限りです。
 それからヤマレコなどの記録を見ますと、雁坂峠から雁峠を越えてさらに南に白沢峠を下る記事を散見します。白沢峠から国道140号までの道は、途中朽ちそうな桟道があり危険との書き込みとなっていますが、地元NPO団体により、9月末に桟道が架け替えられております。もし小屋にてお問い合わせがありましたらお知らせくださいとのご案内も頂きました。観光商工課の皆様、本当にありがとうございます。下4枚の写真は登山道改修の様子です。写真提供:山梨市観光商工課さま


気温は5日夕方2~3度。6日朝マイナス3度。  10日夕方5度、11日朝は8度(こんな暖かいのは異常です。)

2015年12月4日金曜日

雁坂上空を通過中

   小屋にいるとお天気はどうかな?と空を見上げます。入道雲や谷から湧上る霧を確かめる。このとき青空に飛行機雲が長く続いている事があります。細い線の先に機体が見えると、白い線がグングンと伸びていきます。そして線はしだいに太くなり、薄まり、やがてぼやけて消えていきます。峠の方へ陽が沈むと、白い線が茜色に変わり機体はより輝いて見えます。青空の時には飛行機の音はほとんど小屋まで聞こえてきません。
雁坂上空からの写真
   夜空はたくさんの星々に混じって、赤や緑のライトを点滅させて飛んでいきます。点滅する光がゆっくりと移動していくので、「あ、飛行機だ」と分かります。時間によって、あちこちに複数の飛行機が見られることもあります。雁坂の上空は航空路になっているのでしょうか。
 上から見る雁坂や奥秩父はどんな様子なんでしょ。話題のドローンで撮影したらどのように見えるのかなと考えたりもしていました。
 
 右の写真はonebitious様から「雁坂上空から見た写真です」と送っていただきました。数年前に成田空港9:30発→大連行きの機内からの撮影との事です。ドローンで撮影するよりもはるか上空からの写真。模型のように尾根と谷筋や破風のアップダウンもよくわかります。ナメラ沢もよく分かりますね。春になったら宿泊小屋にプリントを飾っておきます。おいでになったときご覧ください。
 左上の峠の写真はみとみ側の井戸ノ沢の手前辺りから撮影しました。峠の上に機体が見えます。

*12月になり奥秩父も通年営業の山小屋を除くとほとんどが休みに入りました。その時々の山の天気、気温や積雪状況は雲取山荘さんのHPを参考にしてください。雲取山荘の標高は1840mくらい。雁坂小屋は1950mくらいですので似たような環境かと思います。気象状況などは毎週火曜日に最新情報が更新されています。
雲取山荘 ホームページ  http://kumotorisansou.com/