今年はお天気が良くない。夏から雨が続き、スッキリとした秋空が長く続かない。午前中晴れても午後になると霧に包まれてしまうことが多い。
28日(金)、登山口から雁坂方向を見ると雲に覆われている。小屋の気温は日中7℃。肌寒い。昼から降り始めた雨は、夕方から夜中まで風を伴い激しく音をたてていた。29日(土)は夜明けの気温10℃。キリに包まれ日の出もはっきりしない。9時ころから晴れてくるとスッキリとした青空。慌てて寝具干し。カラ松の黄色が映える。ところが午後になるとまたキリが出てきて景色を隠す。「お客さん、あれが雁坂のハートマーク、こちらが雲取山です」と説明するあいだに見えなくなっていく。気温も下がって缶ビールよりは日本酒やお湯割りがおいしく感じる。30日(日)の朝は曇っていたのに3℃まで下がった。そろそろ水道の冬対策もしなくては。凍り付くのも時間の問題。
今年は、はっきりと秋を感じることなく冬になってしまいそうです。♪こんな小春日和の穏やかな日は・・・・♪と口ずさむような時を味わいたい。紅葉は1500mより下へと降りてきました。まだ今週末も楽しめます。
*3日(文化の日)から6日(日)まで小屋番は上がっています。残り少ない秋を楽しみにきませんか。小屋泊りのお客様にはペットボトル湯たんぽを用意してお待ちしております。
初冠雪の富士 提供:せんてんすくらぶ様 |
今回、小屋から笠取山方向の縦走路分岐へ上がり峠まで行って、また小屋へ戻りました。分岐までの間に1か所、縦走路上に2か所?路肩を踏み崩した場所に枯れ枝を当てた部分がありました。枝が当ててあるだけで黒岩コースのように土をならしたりした作業はしてありませんでした。縦走路の部分は特別保護地区になるので環境省からこのようにと指導があったのかもしれませんが。
突出コースはダルマ坂の下に数か所、県営林の辺り、山ノ神の下、水の本の付近などに補修した場所を確認しました。枝を当てたり土を削ったり、盛り土してありました。前回巡視した時に荒れていると感じた、突出峠から雁道場の間は補修した様子を確認することができず、赤土の部分とその下に腐葉土層が固まって盛り上がっている部分が残り、雁道場に近くなるほどそれが目立っていました。茶、赤、黄、さまざまな落ち葉がその上を覆って何事もなかったかのように静かな道になっています。それから、川又に近いヒノキの林は路肩が崩れた部分もそのままで補修の手は入っていないように見受けられました。ここは私有林かと思いますが、地主さんが見て「もう、通るな」と言われても仕方がない。
黒岩コースは「よくなったなあ」と言う感想を持ちましたが、突出コースはそれと比べ「なぜこれで終わりにしたのか」と疑問をもちました。3日間補修を行う予定と聞いていたのが2日間で完了と言うことは突出コースも黒岩コースと同じように手が入っていると解釈をしていましたが、そうではありませんでした。環境事務所の指示による修復すべき場所や補修方法に含まれていなはずはないのですが。これから環境事務所も上がると聞いています。これから先は行政の仕事の範囲であり、小屋番は「歩きやすい道になってほしい」と願うだけです。【みちぶしん】もこれで終わりになります。【141700】
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